目的
鹿島神流武道連盟は、主に大学等の教育・研究機関において、長い伝統を有する古武道・鹿島神流の講武を行い、道統の継承と進歩・普及を図ることを目的とします。
組織
営利目的の活動を一切行なっておりませんので、月謝というものはありません。会員は会報や名簿などの配布にかかわる受益者負担として若干の会費と、免許状発行に伴う費用を支払います。
活動
鹿島神流の講武を受けるためには鹿島神流武道連盟に入会することになりますが、対象者は基本的に高校・大学の学生および支部の置かれた機関の教職員に限定しています。入門(入会)を希望する者の申請に対する入門の許可・不許可は、連盟による審議を経て決定されます。鹿島神流への入門にあたり、慣例として起請文に署名し、連盟に提出する必要があります。参考までに、起請文の内容は次のようなものです。
鹿 島 神 流 兵 法 起 請 文 一、 鹿島神流則、神陰、新陰御弟子被成辱奉存候 御相傳之義聊以他言仕間敷候 御相傳被下候巻物等不慮之節者返進仕候様兼而可心懸置事 一、 朝暮心懸対理御為悪敷義仕間敷候 勿論御口上被仰聞無之以前與他流猥試等仕間敷事 一、 無理成殺生仕間敷候付他誹謗仕間敷事 一、 就執行之義後闇義仕間敷候尤無據試望被申候共如口傳可相心得事 右之條々於相背者 鹿島大神八百萬神々之神罰罷蒙者也仍起請文如件 鹿島神流師範家殿
鹿島神流の対外的な活動は師範家承認のもとに専ら演武形式で行ないます。演武には当連盟主催のものと支局主催のものがあり、例として、
2月中旬:筑波大学支部を中心とする筑波山神社での奉納演武
6月中旬:鹿島神宮奉納演武大会での演武
8月下旬:夏合宿および鹿島神宮での鹿島神流武道連盟大会奉納演武
9月3日:12年に一度の鹿島神宮式年大祭における「奉祝・古武道演武大会」
11月3日:櫻川磯部稲村神社での奉納演武
などが挙げられます。
定期刊行物として、当連盟が年に1回、会員向けに会報を発行しています。 またその他の著作や講演として、別記のものなどがあります。
会員は所属支部・支署以外の支部・支署での稽古に参加することもできます。特に集中稽古のような機会には、他支部・支署の会員との交流が一層活発になります。また年に一度、鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)近くにて全ての会員を対象にした夏期合宿・演武大会を行なっています。これは、連盟の行事としては最も大規模なものです。その他、支部・支署主催の演武会や講習会のいくつかは複数支部・支署合同で行なわれ、鹿島神流武術の正確な理解や親睦を深める場になっています。
興味を持たれた学生さんへ
鹿島神流は現在、高校・大学といった教育の場を中心に活動の場を築いています。現代においてこそ、鹿島神流は武術という一側面だけでなく、文化的な側面においても十分に社会に資するべきだと考え、その伝承・実践の場として教育機関がふさわしいと判断したからです。鹿島神流を習得してみたいという方は、下記の支部の情報も併せて御覧下さい。
支局(支部・支署)について
鹿島神流の日々の活動は、各所に置かれた支局にて行なわれます。 支局は国内のみならず、北米をはじめとする海外にも展開されています。特に活動が顕著な支部・支署をいくつか挙げておきます。
は講武局員の指導により鹿島神流の正統な稽古ができる支部署 「Global Standard Branch School」 を表します。